広瀬 晴子(ひろせ はるこ、1945年9月23日 ‐ )は、日本の国家公務員、国際公務員、外交官。

国家公務員として人事院、経済企画庁に、国際公務員としてUNESCO、UNIDOに勤務した後、モロッコ駐箚特命全権大使に就任した。

経歴

  • 1969年東京大学心理学科卒。米国スタンフォード大学工学部OR学科修士。
  • 1968年12月 人事院採用
  • 1973年 4月 人事院任用局試験専門官
  • 1982年 4月 経済企画庁経済研究所副主任研究官
  • 1984年 4月 経済企画庁経済研究所主任研究官
  • 1985年 1月 人事院公務員研修所教授
  • 1987年 4月 人事院給与局第一課給与調査官
  • 1988年11月 人事院給与局参事官
  • 1991年12月 人事院退官
  • 1992年 1月 国連教育科学文化機関(UNESCO本部:在パリ)人事局長
  • 1999年12月 UNESCO地方分権・調整局長
  • 2002年 9月 国連工業開発機関(UNIDO:在ウィーン)事務局次長兼プログラム調整・地域事業局長 (至 2006年10月)
  • 2006年11月 外務省 在モロッコ特命全権大使
  • 2010年 3月 外務省退官
  • 2013年 4月 東京工業大学大学院グローバルリーダー教育院特任教授
  • 2014年 5月 日本モロッコ協会会長
  • 2015年 4月 鎌倉女学院 評議員
  • 2016年 6月 エスビー食品株式会社社外取締役
  • 2017年 4月 国立大学法人お茶の水女子大学 理事(非常勤)
  • 2018年 3月 日機装株式会社社外取締役
  • 2020年 6月 三菱瓦斯化学株式会社社外取締役

人物

幼い頃から「世界を見たい」という夢を抱いていたが、それを叶えたのは意外に遅い。すでに結婚もしていた33歳で米スタンフォード大に2年半留学した。この時「気持ち次第でやりたいことが実現できると感じた」ことが転機に。46歳でUNESCOの管理職ポストに応募し合格。夫や2人の息子とヨーロッパに渡った。以来、同機関や途上国の工業開発を支援するUNIDOで15年以上キャリアを積んだ。外務省から打診を受けてモロッコ大使に就いたのは、2006年末。10年2月まで約3年3カ月同職を務めた。……20年近く国際機関や外交の舞台で活躍したが「決して語学が得意だったわけではない」と笑う。「世界で一番話されている言葉は『ブロークンイングリッシュ』。言葉の正しさよりもまずは自分の主張があり、それを伝えたいという気持ちが大切」という。 (広瀬晴子さん「モロッコの魅力知って」『タウンニュース 鎌倉版』2016.03.18より引用。)

脚注


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