スーパーガール(英: Supergirl)は、DCコミックスの出版するアメリカン・コミックス。また、それを原作とした映画、テレビドラマのタイトル。
概要
オットー・バインダーとアル・プラスティーノによって創造され、1959年5月の"Action Comics #252"「The Supergirl from Krypton」でカーラ・ゾー゠エルとしてのスーパーガールが初登場した。
1972年11月にカーラ・ゾー゠エルを主人公にしたスーパーガールのシリーズ"Supergirl vol.1"が始まり、1982年に『The Daring New Adventures of Supergirl』とタイトルを変更して"Supergirl vol.2"が刊行された。1994年にマトリックスを主人公にしたスーパーガールのシリーズ"Supergirl vol.3"が刊行され、1996年にはリンダ・ダンバースを主人公にしたスーパーガールのシリーズ"Supergirl vol.4"が刊行された。
2004年5月の"Superman/Batman #8"「The Supergirl from Krypton」で再びカーラ・ゾー゠エルとしてのスーパーガールが紹介され、2005年から"Supergirl vol.5"が始まり個人誌が刊行されている。
書誌情報
漫画
翻訳版
- スーパーマン/バットマン:スーパーガール
- ヴィレッジブックス刊。ISBN 978-4864913041
原語版
絵本
- Supergirl Takes Off! (DC Super Friends)
- ランダムハウス刊。ISBN 978-0399553448
- Sweet Dreams, Supergirl (DC Super Heroes)
- キャップストーン刊。ISBN 978-1623709983
スピンオフ
- タイニー・タイタンズ
- ティーン・タイタンズが小学生となった日常を描いた作品。コミカルな絵柄と作風が特徴。
- DCスーパーペッツ
- DCコミックスに登場するペットを主役にしたシリーズ。ストリーキーとコメットが登場している。
- スーパーマン・ファミリー・アドベンチャーズ
- 1974年から1982年にかけて刊行されていた『スーパーマン・ファミリー』のシリーズをアート・バルタザールが絵本風にアレンジした作品。
- アメコミ・ガールズ
- DCコミックスの女性キャラクターを日本のアニメ風にデザインしたシリーズ。
- DCコミックス・ボムシェルズ
- DCコミックスの女性キャラクターをピンナップガール調にアレンジしたシリーズ。
- ゴッサムシティ・ガレージ
- DCコミックスの女性キャラクターとオートバイを組み合わせたシリーズ。
映画
- 『スーパーガール』 (1984年)
- 演 - ヘレン・スレイター、日本語吹替 - 石川秀美
- 『ティーン・タイタンズ・ゴー! トゥ・ザ・ムービーズ』 (2018年)
- 声 - メレディス・サレンジャー
- 『ザ・フラッシュ』 (2023年)
- 演 - サッシャ・カジェ
- 『スーパーマン』 (2025年)
- 演 - ミリー・オールコック
- 『Supergirl: Woman of Tomorrow』(2026年)
- 演 - ミリー・オールコック
ドラマ
- ヤング・スーパーマン (2001年-2011年)
- 演 - ローラ・ヴァンダーヴォート
- シーズン7より登場。ローラ・ヴァンダーヴォートはTV版『スーパーガール』のインディゴ役で、2016年放映の3エピソードにゲスト出演している。
- SUPERGIRL/スーパーガール (2015年-現在)
- 演 - メリッサ・ブノワ、日本語吹替 - 小松未可子
- 2015年10月からCBSによりメリッサ・ブノワ主演でテレビドラマが開始された[1]。2016年10月からのシーズン2からはCWで放送。日本ではAXNが2016年3月より放送している。過去の映像化作品でスーパーガールを演じたヘレン・スレイター、ローラ・ヴァンダーヴォートのゲスト出演がある。
- インベージョン! 最強ヒーロー外伝 (2016年)
- 演 - メリッサ・ブノワ、日本語吹替 - 小松未可子
- 『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』『レジェンド・オブ・トゥモロー』とのクロスオーバー。
- クライシス・オン・アースX 最強ヒーロー外伝 (2017年)
- 演 - メリッサ・ブノワ
- 『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』『レジェンド・オブ・トゥモロー』とのクロスオーバー。
アニメ
- バットマン (アニメ) (1992年-1995年)
- 声 - ニコール・トム
- スーパーマン (アニメ) (1996年-2000年)
- 声 - ニコール・トム、日本語吹替 - たかはし智秋
- ジャスティス・リーグ (アニメ) (2001年-2006年)
- 声 - ニコール・トム
- スーパーマン/バットマン:アポカリプス (2010年)
- 声 - サマー・グロー
- ダークサイドとの戦いを描いたOVA。
- Super Best Friends Forever (2012年)
- 声 - ニコール・サリバン
- カートゥーンネットワークで放映されていたDC Nation Shortsの短編アニメ。現在はYouTubeの公式チャンネルで全5話が無料視聴できる。バットガール、ワンダーガールとのエピソード。
- 『Invisible Joy Ride (full)』 - YouTube
- 『Time Waits for No Girl (full)』 - YouTube
- 『Grounded (full)』 - YouTube
- 『Name Game (full)』 - YouTube
- 『Don't Fight Girls (full)』 - YouTube
- スーパーマン:アンバウンド (2013年)
- 声 - モリー・C・クイン
- ブレイニアックとの戦いを描いたOVA。
- DCスーパーヒーロー・ガールズ (2015年-現在)
- 声 - アネ・フェアウェザー、日本語吹替 - 寺崎裕香
- 公式サイト及びYouTubeチャンネルで配信しているウェブアニメ。主要キャラクターの1人として登場。
- DC Super Hero Girls『 新たな始まり』 - YouTube
- ジャスティス・リーグ・アクション (2016年-現在)
- 声 - ジョアン・スプラックルン
- My Adventures with Superman (2024年-)
- 声 - キアナ・マデイラ
ゲーム
- DCユニバース・オンライン (2011年)
- 声 - エイドリアン・ミシュラー
- インジャスティス2 (2017年)
- 声 - ローラ・ベイリー
- 対戦型格闘ゲーム。プレイアブルキャラクターとしてスーパーガールが登場している。
劇場映画
1984年にヘレン・スレイター主演で映画化された。クリストファー・リーヴ主演の映画『スーパーマン』シリーズと同時期に製作されている。ワンシーンにおいてスーパーマンのポスターが映り、ジョン・ウィリアムズのメインテーマが流れる他、ファントム・ゾーンとジミー・オルセンが登場するのみで、(位置付けとしては姉妹作だが)映画『スーパーマン』シリーズと直接的な物語の関連性はない。
- ストーリー
- スタッフ
- 監督:ヤノット・シュワルツ
- 製作:イリヤ・サルキンド
- 脚本:デヴィッド・オデル
- 撮影:アラン・ヒューム
- 特撮:デレク・メディングス
- 音楽:ジェリー・ゴールドスミス
- キャスト
俳優、役名、日本語吹替の順。
- ヘレン・スレイター - カーラ・ゾエル / リンダ・リー / スーパーガール(石川秀美)
- フェイ・ダナウェイ - セレナ(来宮良子)
- ピーター・オトゥール - ザルター(野沢那智)
- マーク・マクルーア - ジミー・オルセン(古川登志夫)
- ミア・ファロー - アルラー(小宮和枝)
- ハート・ボックナー - イーサン(水島裕)
- ブレンダ・ヴァッカロ - ビアンカ(中西妙子)
- ピーター・クック - ナイジェル(家弓家正)
- モーリーン・ティーフィー - ルーシー(麻上洋子)
- サイモン・ウォード - ゾーエル(西村知道)
その他の日本語吹き替えキャスト…山内雅人、佐々木るん、勝生真沙子、田辺宏章、秋元羊介、巴菁子、神代知衣、羽村京子
※初回放送:1986年5月3日『ゴールデン洋画劇場』21:03-23:24
- エピソード
- 劇場封切りはイギリスと日本では1984年7月だったが、アメリカでは当初の夏公開予定から11月に延期となった。
- このころの原作コミックでは、胸のSマークはスーパーマンと違い左胸に小さくワッペン大だったが、この映画ではスーパーマン同様の胸全体の大きさに改変されている(スーパーガールの登場時はSマークは胸全体の大きさであり、コミックスでのデザイン変更前に回帰した)。
- クリストファー・リーヴは本作へのカメオ出演を打診されたが、辞退した。
- 地球人に扮した主人公が学校の女子寮に入寮した時、クリストファー・リーヴ演じるスーパーマンのポスターが映り、そのテーマ曲のメロディーが流れる。
- 後者は上映当事に発売されたサントラ盤LPレコード等には未収録だったが、その後完全盤CD(外部リンク参照)が再発された時に収録されている。
- 日本でテレビ放送された際のスレイターの吹替は、当時のアイドル石川秀美が担当した。
- フェイ・ダナウェイ演ずるセレナのセリフの吹替は、「立腹したー」など不自然な日本語が目立った。
- 日本語版翻訳は額田やえ子によるもので、ジェネオン エンタテインメント発売のDVDに収録されている。ワーナー・ホーム・ビデオ発売のDVDには日本語吹替は収録されていない。
- スーパーガールの衣装は、Sマークが付いた青色の長袖レオタード、Sマークが付いた赤色のマント、黄色のV字形ウエストバンドが付いた表地が赤色で裏地が黄色のミニスカート、上部が黄色く縁取られた赤色のブーツトップス。
- 日本では映画の宣伝のほかに某テレビCMにも出演しており、ヘレン・スレイター自らスーパーガールの衣装のままプールから出てきて、上空に飛び立つシーンがスローモーションでゆっくり流れていた。
- ヘレン・スレイターは『スーパーガール』三部作に出演する契約を結んでいたが、興行的に不発だったため、1作しか製作されなかった。
- ヘレン・スレイターは、2001年から始まったドラマ『ヤング・スーパーマン』でカル・エル(クラーク・ケント)の母ララ (Lara) を演じ、2015年から始まったドラマ『SUPERGIRL/スーパーガール』では、カーラ・ゾー=エル(カーラ・ダンバース)の養母イライザ・ダンバースを演じた。
- 本作にも登場するフォトジャーナリストのジミー・オルセン役のマーク・マクルーアは、クリストファー・リーヴがスーパーマンを演じていた時期の劇場版『スーパーマン』シリーズ(1978 - 1987年)と『スーパーガール』(1984年)の全5作に同じ役で出演した唯一の俳優である。マーク・マクルーアは後年、『ヤング・スーパーマン』のシーズン7の第10話「もう一人の自分」 Persona (2008年)でクリプトン人の科学者ダックス・ウールを演じた。また、映画『ジャスティス・リーグ』(2017年)では警官役でカメオ出演している。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 公式ウェブサイト - ワーナー・ブラザース(日本語)
- 公式ウェブサイト - DCコミックス(英語)
- スーパーガール - allcinema
- スーパーガール - KINENOTE
- Supergirl - オールムービー(英語)
- Supergirl - IMDb(英語)




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